秋田県 鹿角市 十和田大湯

秋田県鹿角市の山林で４人が相次いでクマに襲われた事故で、４人目の女性が襲われた現場近くで射殺したクマ１頭を解体して調べた結果、胃の中から人の体の一部が見つかった。解剖されたクマは１０日、猟友会員が射殺した体長約１メートル３０の雌で、年齢は６〜７歳。胃からは大量のタケノコと共に人の肉片なども見つかった。専門家は「一連の被害はこのクマによる可能性が高い」「本来、人を食べないツキノワグマが、人を食べ物として認識した」と指摘。

クマに襲われて死亡したとみられる被害が３件相次いだ秋田県鹿角市の山林近くで70代女性が行方不明になり、警察と消防が捜索した結果、１０日午前、現場付近から遺体が見つかった。
９日、秋田県鹿角市十和田大湯の山林近くの道路で無人の車が止まっているのを通りかかった人が見つけ、警察が確認したところ、青森県十和田市の自営業、鈴木ツワさん（７４）が乗っていたとみられ、８日から自宅に戻っていないことが分かった。遺体は損傷が激しく、警察は、遺体は鈴木さんとみて確認を進めている。近くでは先月下旬、たけのこ採りの男性３人が相次いで死亡しており、いずれもクマに襲われたとみられる。